「インプラントロジストのための臨床解剖学」
松尾雅斗 (Matsuo Masato) 先生
本講演では『インプラントロジストのための臨床解剖学』というタイトルで、インプラント治療に必要な基本的事項をピックアップしてお話ししたいと思います。近年、臨床医から頭頚部の正常構造について解剖学者の意見を求められる機会が多くなってきました。本学資料館を見学し人体の構造について学習したいと考えています。また、解剖学者と臨床医の間でコンセンサスを共有できればと思っています。
神奈川歯科大学・歯学部卒業
神奈川歯科大学・歯学部・大学院・歯学研究科卒業
Karolinska Institute (Sweden) 留学
神奈川歯科大学大学院、口腔科学講座歯科形態学分野・准教授
日本口腔インプラント学会基礎系指導医
「上顎洞底挙上術の基礎と実習」
奥寺 俊允 先生
上顎臼歯部に欠損を有する患者は成人の40%を占め、さらに上顎無歯顎患者は下顎に比べ3.5倍も多い。その欠損補綴1つとしてインプラント治療がある。
しかしこの上顎臼歯部領域はインプラント治療において解剖学的に非常に不利な形態を有している。その1つに上顎洞の存在が上げら、これにより歯槽骨高径が不足する。
近年、垂直的骨量不足に対する上顎洞への骨増生により十分な骨高径を獲得出来る上顎洞底挙上術は一般的で予知性の高い治療法となってきている。
今回、上顎洞底挙上術の基礎から術式まで解説し、実際に模型を使用した実習を行いたいと思います。その実習では、サイナスドリル使用した比較的安全な歯槽頂アプローチや側方アプローチご紹介させて頂きます。
さらに、最近では骨移植材を使用せずPRFのみで骨増生を行い良好な結果を得られたという報告もみられるようになりました。そこで、上顎洞底挙上術におけるPRFの使用法についてもデモンストレーションしたいと思っております。
公益社団法人日本口腔インプラント学会
The International Society of Blood Biomaterials (ISBB)
日本バイオマテリアル学会
日本美容外科学会
東京形成歯科研究会 理事