【認定講習会および研修会】第7回 2019年10月20日開催
2023/11/09
2019年度 第7回 一般社団法人東京形成歯科研究会 主催 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定「講習会」開催のご案内
講演
「最新のインプラント補綴治療指針およびJSOI専門医制について」 | |
九州歯科大学附属病院インプラントセンター長/口腔再建リハビリテーション学分野 教授 細川 隆司 |
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社会歯科学(社会歯学)「医療社会の国際的現状~歴史から学ぶ~」 | |
一般社団法人東京形成歯科研究会理事長・施設長/王子歯科美容外科クリニック 奥寺 元 |
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社会歯科学(社会歯学) 「異物としてのインプラント時代からオッセオインテグレーションという概念に基づくインプラント時代への変遷期にあって」 |
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神奈川歯科大学客員教授/医療法人社団恵生会理事長/一般社団法人東京形成歯科研究会 渡辺孝夫 |
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「インプラント外科」 | |
早稲田駅前デンタルクリニック/日本大学 歯学部 口腔外科 インプラント科 兼任講師/一般社団法人東京形成歯科研究会・理事 川端秀男 |
開催概要
- 日時
- 2019 年 10 月 20 日(日)
- タイムスケジュール
-
- 9:00 ~ 10:00 講義 「奥寺 元」
- 10:00 ~ 講演「川端 秀男」
- 11:00 ~ 講演「奥寺 元」
- 11:30 ~ 講演「渡辺 孝夫」
- 12:00 ~ 予演会(ケープレ試験)※ランチョン形式
- 14:30 ~ 講演「細川 隆司」
- 16:30 ~ 講義「奥寺 元」
- 場 所/会 場
- オクデラメディカルインスティテュート セミナー室(5F)
※当日は、「4F・王子フィットネス&ジム」までお越しください。5F セミナー室へは 4F を経由して頂きます。
住所:〒114-0002 東京都北区王子 2-26-2 ウェルネスオクデラビルズ
TEL:03-3919-5111 / FAX:03-3919-5114 ※当日の連絡先 TEL:03-3912-9275 - 受講料
- ○(一社)東京形成歯科研究会主催 JSOI 認定「 講習会 」受講生:無料
※2019 年度(一社)東京形成歯科研究会主催 JSOI 認定講習会 受講料に含まれる。
○(一社)東京形成歯科研究会会員:無料
※2019 年度(一社)東京形成歯科研究会「年会費」に含まれます。
○ 再生医療等提供機関 管理者:要相談(下記「お問合せ先」まで)
○ 一般参加者(受講希望者):25,000 円 - 振込先
- 銀行名:みずほ銀行
支店名:王子支店(店番号 557)
口座種類:普通預金
口座番号:1517592
口座名義:シヤ)トウキヨウケイセイシカケンキユウカイ 一般社団法人東京形成歯科研究会 代表理事 奥寺元
※「振込手数料」は参加者様にてご負担をお願い致します。※お振込の際に発行される「振込明細」を領収書と致します。 - 振込期日
- 2019年 10月 17日(木)
- 参加申込方法
- 別紙「参加申込書」に必要事項をご記入の上、FAXまたはE-mailにてお送り下さい。
FAX:03-3919-5114
E‐mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp
- 参加申込締切日
- 2019 年 10月 16日(水)12:00(正午)
- [お問合せ]
- 東京形成歯科研究会 事務局 担当:押田浩文
〒114‐0002
東京都北区王子2‐26‐2 ウェルネスオクデラビルズ3F オクデラメディカル内
TEL:03‐3919‐5111
FAX:03‐3919‐5114
E‐mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp
講演内容
○午前の部
「インプラント外科」
早稲田駅前デンタルクリニック/日本大学 歯学部 口腔外科 インプラント科 兼任講師/一般社団法人東京形成歯科研究会・理事 川端秀男
現在、どこの歯科医院においても「インプラント治療」との掲載 不可能な標榜を行い、講習会の案内も雨後の竹の子のように送られてきます。
一方、ほんの一握りの心無い歯科医師の失敗により、インプラント治療への非難がマスコミを賑わす現状であるのも事実です。
我々の使命としては、あたりまえのように診断を行い、治療、メンテナンスへ移行し長期 良好経過を持続していくことだと思います。
日本口腔インプラント学会 に所属する東京形成歯科研究会の会員の責務としては、「インプラント治療指針」に準じて、日々患者さんの治療にあたるということでしょう。
今回、インプラント治療指針の内容に鑑み、通常インプラント治療で遭遇する、インプラント術野においての、骨欠損部への骨造成について基礎的なことからお話しさせていただきたいと思います。
略 歴
川端 秀男
平成元年 日本大学歯学部卒業
平成6 年 日本大学大学院歯学研究科 歯科臨床系専攻 口腔外科学卒業(歯学博士)日本大学歯学部 口腔外科 助手
順天堂医院口腔外科 医員
平成8 年 同退職 早稲田駅前デンタルクリニック 開院
日本大学歯科病院 兼任講師
2009 年 東京形成歯科研究会 入会
2013 年 日本口腔インプラント学会専門医取得
2019 年 医院 法人化
所属、資格
国民健康保険団体連合会 歯科審査委員(平成 21 年まで)
東京都歯科医師会 組織力強化検討常任委員会 副委員長
日本大学歯学同窓会 総務委員、渉外委員
日本歯科放射線学会 認定医
日本大学 歯学部 口腔外科 インプラント科 兼任講師
放射線科 非常勤委員
A,O アクテイブメンバー
AMD(臨床応用顕微鏡歯科学会)会員
東京形成歯科研究会 理事 、試験委員
「医療社会の国際的現状~歴史から学ぶ~」
一般社団法人東京形成歯科研究会理事長・施設長/王子歯科美容外科クリニック 奥寺 元
歯科における近代医療の推移を見ても交際的な影響のもとに存在している。奥寺が今まで 35 年以上の歯科の先端技術を国際的な交流から学んだ経緯からの歯科臨床を経験から歴史を踏まえた現状を話す。
学生時代から口腔衛生学教室に出入りをして、衛生普及活動を前会長の古谷田泰夫先生共と活動し、そのまま衛生学の教室に残り予防歯科診療室を歯学で初めて開設し、その礎を作り、新設神奈川歯科大学で初めて海外留学を許されて、1972 年(昭和 47 年)であり、日本の近代歯学に目覚めた時期であった。日本は高度成長期でその余波か一億総虫歯時代で、街を歩けば“みそっぱ”の子供が笑うと言われた時期で、予防の先進国に学ぶことは急務で、何もない予防歯科を模索の為渡米した。
予防歯科の現状は学ぶことが甚大であったが、同時に米国の近代歯科ではオクルージョンが全盛で、南カリフォルニア大学(南加大)・保母須美弥先生及びオレゴン大学上野浩先生らが活躍をしていた。その後に技工士の桑田先生、田中先生らが活躍していた。しかしその後の米国は社会はベトナム戦争の余波を受けて経済が低迷したし、歯科界も冬の時代を迎えたことが、1970 年後半から 1980 年代の初めで有った。日本の歯科界は 1980 年代にはもはや米国から学ぶものは無いと、歯科界のトップは豪語していた。
然し、米国の底力はその様な事ではなかった。静かに潜伏して花が咲いて再び脚光を浴びて登場したのが、東海岸のインプラント臨床であった。その後日本では夢の治療で有る故、一部の大手の企業は実態を把握しないままに企業展開をしたセラミックの問題はご存知のとうりである。この事により欧米からインプラント臨床のスタートが日本は 10 年遅れたと言われてた。そのセラミックを応用しないアジア近隣国は経済状況にかかわらず、同党の発展を遂げている。この様な社会環境を含めて話してみたい。
略 歴
奥寺 元
所属学会・認定医 (公社)日本口腔インプラント学会研修施設 一般社団法人東京形成歯科研究会 施設長 理事長 |
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日本口腔衛生学会元理事、指導医 (公社)日本口腔インプラント学会理事 元国際インプラント学会 ICOI 会長 元東京医科歯科大学臨床助教授 ICOI フェロー、ディプロメイト、専門医 国際血液生体材料臨床応用会議理事長 顎顔面口腔インプラント学会指導医 日本有病者歯科医療学会指導医 元 神奈川歯科大学学会選出評議員 |
元顎咬合学会指導医 アメリカレーザー学会指導医 神奈川歯科大学客員教授 台湾 ・ 台北医学大学客員教授 東京医科歯科大学講師 国際口腔美容アカデミー代表 国際顎顔面口腔美容外科学会認定医 日本歯学医学会元予備評議員 第 101 回日本美容外科学会副会長 |
社会歯科学(社会歯学)
「異物としてのインプラント時代からオッセオインテグレーションという概念に基づくインプラント時代への変遷期にあって」
神奈川歯科大学客員教授/医療法人社団恵生会理事長/一般社団法人東京形成歯科研究会 渡辺孝夫
私が最初に歯科インプラントに関心をもったのは大学院1年生のころである。1973年(昭和48年)アメリカからリンコー先生が来日し、日本大学歯学部の口腔外科にてデモンストレーション手術を行い、それをモニターテレビで視聴する機会があった。インプラントという異物を生体にいれ、生体と共存させるという。まだ、オッセオインテグレーションという概念が日本にはなかった時代である。当時の病理学では異物を生体にいれると吸収、被覆、排除という反応が起きると言われていたので、驚愕した。リンコーは合金インプラントをブレード型にすることで咬合負荷と異物排除に抵抗する機能を向上させたのである。このころは骨膜下インプラントも広く行われていた。異物である合金金属フレームを骨膜下の顎骨表面にひろげることで、同様の機能をもたせることを狙った。1985年(昭和60年)、そのような時代にあって、私がもちいた最初のインプラントは骨膜下インプラントであった。オッセオインテグレーションという概念は1952年(昭和27年)に P.I.Brånemark が骨とチタンは互いにうまくなじみあって、わけることができない関係にあることを発見し、この現象を定義したものである。そしてこの概念にもとづいてつくられた機械研磨チタン歯根型インプラントが臨床に初めてもちいられたのは1965年(昭和40年)であった。そして、オッセオインテグレーションに関する研究、臨床をつみかさねられ、この言葉が世界で広く認知されたのが1985年ころであった。したがって、私がインプラントを始めた当時は、オッセオインテグレーションという概念は日本では十分には認知されていなかった。私がオステオインテグレーションという概念を知ったのはその数年後バンクーバーで開かれた ICOI 会議であった。組織像を前に講師と参加者の間で激論していたのを思い出す。このころから私はハイドロキシアパタイトインプラント(アパセラム、旭硝子)、サファイアインプラント(京セラ)、表面機械研磨インプラント(ブローネマルク)と、更に、TPS処理インプラント(バスケット型および充実歯根型、ITI)、エッチング粗面処理チタンインプラント(コアベント)などのさまざまな表面性状をもつオッセオインテグレーションの概念に基ずくインプラントを使用した。その後、私が使用したインプラントの多くは市場から消えていった。この間、新たなインプラントが出現したがサイナスリフト、下思想神経移動術、GBR などのインプラント治療の適応を広げる新技術も出現した。今、振り返えってみると、これらの変遷は異物としてのインプラント時代からオッセオインテグレーションという概念に基づくインプラント時代への変遷期の宿命かもしれない。今回の講演ではこれらのインプラントや新技術について評価し、これからのインプラント治療の展望について考えてみたいと思う。
略 歴
渡辺孝夫
1964 年3月 市川高校卒業
1970 年3月 日本大学歯学部卒業 同4月 宮城県仙台市郷家第二歯科医院勤務
1971 年3月 同退職 同4月 日本大学大学院歯学科(口腔病理学)入学
1977 年 同卒業、歯学博士 同4月 鶴見大学歯学部第一口腔外科学教室入局
1981 年3月 同非常勤講師
2000 年3月神奈川歯科大学人体構造学講座入局
2006 年3月 神奈川歯科大学客員教授
2012 年3月 日本大学歯学部口腔病理学教室 非常勤講師
◆ 2018 年1月現在 神奈川歯科大学客員教授 日本大学歯学部病理学教室非常勤講師
ICOI(International Congress of Oral Implantolosist) Fellow, Deplomate AO (Academy of Osseointegration) Active memberAO (Academy of Osseointegration) Active member EAO (EAO (European Association European Association ffor Osseointegrationor Osseointegration)) Active memberActive member
日本口腔インプラント学会専門医 日本口腔外科学会会員日本口腔外科学会会員 医療法人社団恵生会 (千葉県市川市) 理事長
業 績
講演:
1. Practical understanding of Er:YAG laser as hard tissue laserPractical understanding of Er:YAG laser as hard tissue laser,, 21st General Assembly,21st General Assembly, 40th Annual Scientific Meeting the Association for Dental Sciences of the Republic 40th Annual Scientific Meeting the Association for Dental Sciences of the Republic of China (ADSof China (ADS--ROC), in Taipei, Taiwan, Aug. 11, 2017ROC), in Taipei, Taiwan, Aug. 11, 2017
2. Clinical use of LiteToch Er:YAG laser: Clinical use of LiteToch Er:YAG laser: 31st IADR31st IADR-- SEA and 28th SEAADESEA and 28th SEAADE of the of the Chinese Taipei Chinese Taipei Association for Dental ScieAssociation for Dental Sciences (nces (CTCTADSADS)), , in in Taipei, Taipei, TaiwanTaiwan,, AugAug. . 13, 2013, 201717
口演:
1.渡辺孝夫渡辺孝夫:一回法上顎洞底挙上術におけるオッセオインテグレーションに:一回法上顎洞底挙上術におけるオッセオインテグレーションに対する補填材の影響、-イヌ前頭洞を使った長期動物実験―、対する補填材の影響、-イヌ前頭洞を使った長期動物実験―、バイオインテグバイオインテグレーション学会レーション学会 3 月 12 日, 仙台 2017 2.Takao WATANABE, Mana W EVANS, Masato MATSUO, Toshimitsu OKUDERA, Miyako MORITA: The influence of bone substitutes on osseointegration in one stage sinus floor elevation, -A long-term animal experiment using canine frontal sinus-, Academy of Osseointegration, March 15-18, Orland, 2017. 3.渡辺 孝夫:骨補填材を使わない 1 回法上顎洞底拳上術の臨床的検討、日本口腔インプラント学会、9月 22 日~24 日、仙台、2017.4.清水 治彦、渡辺孝夫:1 回法上顎洞底挙上術における洞壁既存骨部分と残留新生骨部分のオッセオインテグ レーションの比較 -イヌ前頭洞を使った長期動物実験-、日本口腔インプラント学会、9 月 22日~24 日、仙台、2017. 5.渡辺渡辺 孝夫孝夫::骨補填材を使わない骨補填材を使わない 11 回法上顎洞底拳上術の臨床的検回法上顎洞底拳上術の臨床的検討討、、日本口腔インプラント学会第 37 回関東・甲信越支部学術大会、2月 11 日~12 日,鶴見、2018.
論文:
1.Yusuke TAKAHASHI, Takao WATANABE, Akira IIMURA, Osamu TAKAHASHI: A study of the maxillary sinus volume in elderly persons using Japanese cadavers, Okajimas Folia Anatomica Japonica, 93(1); 21-27, 2016.
○午後の部
「最新のインプラント補綴治療指針およびJSOI専門医制について」
九州歯科大学附属病院インプラントセンター長/口腔再建リハビリテーション学分野 教授 細川 隆司
インプラント支持の補綴装置の設計に関しては、様々な考え方が提唱されています。現在、多くのインプラントシステムが開発、市販されていますが、どれも同じように見えて、実は、そうではありません。例えば、アバットメントとの接合部において、インターナルコネクションを持つインプラントとエクスターナルコネクションを持つインプラントには根本的な違いがあることを認識していないと予期せぬトラブルに遭遇することになります。いわゆるリスクマネージメントという観点から見て、使用するインプラントシステムに応じた補綴設計における基本的な考え方について『口腔インプラント治療指針2016』に記載されている内容を含めて述べさせて頂きたいと思います。
一方で、これまで歯科医師は、患者の全身健康に寄与するため咬合・咀嚼機能の回復、改善を果たすべく一生懸命努力してきました。しかし、残念ながら、その方向性自体が問われ始めてきていることも事実なのです。とくに、インプラントを用いた補綴治療によって咀嚼機能を改善したことが、全身健康のステータスを低下させてしまうという事例が散見されるようになり、歯科医療、とりわけ歯科補綴治療介入による咬合咀嚼機能の回復が目指すアウトカムは何かをもう一度見つめ直す機会が来ているようです。
そこで本講演では、最新のインプラント補綴治療戦略とリスクマネージメントについて、最新のエビデンスとトレンドをご紹介させて頂くとともに、チーム医療や他職種連携の歯科における展開、全身健康を指標とした歯科補綴治療介入のあり方やJSOI専門医制度、ケースプレゼンテーション試験や専門医試験の現状についてもご紹介させて頂き皆様よりご意見を頂ければと考えています。
略 歴
細川 隆司
- 昭和61年3月
- 九州歯科大学歯学部卒業
- 昭和61年4月
- 九州歯科大学大学院歯学研究科入学
- 平成 1 年4月
- 日本学術振興会特別研究員DC採用
- 平成 2 年3月
- 九州歯科大学大学院歯学研究科修了 歯学博士授与
- 平成 2 年4月
- ハーバード大学歯学部博士研究員
- 平成 3 年4月
- 九州歯科大学歯学部助手(歯科補綴学第二講座)
- 平成 7 年4月
- 広島大学歯学部助手(歯科補綴学第一講座)
- 平成11年12月
- 広島大学歯学部講師
- 平成15年5月
- 九州歯科大学教授(歯科補綴学第二講座)
- 平成16年10月
- 九州歯科大学教授(口腔再建リハビリテーション学分野)
九州歯科大学附属病院口腔インプラントセンター長 - 平成24年4月
- 九州歯科大学歯学部長
- 平成28年4月
- 九州歯科大学附属病院副病院長
- 現在に至る