新型コロナウィルス感染予防のため、本講習会は ZOOM(インターネット・WEB 会議システム)( https://zoom.us/jp-jp/meetings.html )での開催となります。ZOOM での開催は、JSOI へ申請し承認を頂いております。
ご参加なされる先生は、カメラ付きの PC またはタブレット端末(例、iPad)をご用意願います。双方向で会話ができ、PPT 等のデータも閲覧可能です。
Zoom への接続方法が不明な先生は、どうぞお気軽に当会事務局までご連絡下さい。先日配しました「Zoom アプリのダウンロード~ミーティングを始めるまでの手順」を再送します。
「インプラント治療における法的・倫理的知識の基礎」 | |
![]() |
弁護士法人小畑法律事務所 弁護士/北海道大学・神奈川歯科大学 客員教授 小畑 真 |
「ガイダンス 2020 年度 新潟大学× TPDS 共同研究 / 論文のルール・書き方」 | |
![]() |
新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯科薬理学分野 准教授 川瀬 知之 |
「インプラント手術なんて怖くない!」 | |
![]() |
日本歯科大学生命歯学部歯科麻酔学講座 教授 砂田 勝久 |
○午前の部
「インプラント治療における法的・倫理的知識の基礎」
弁護士法人小畑法律事務所 弁護士/北海道大学・神奈川歯科大学 客員教授 小畑 真
近年,歯科医療トラブルは増加し,その内容も大きく変化してきています。とりわけ,インプラント治療に関連するトラブルは,他の歯科治療領域のトラブルよりもはるかに多くなっております。したがって,インプラント治療のみならず,歯科治療,さらには全身に関する知識や技術を習得し,研鑽をしていくことは当然のこととして,最低限の法的・倫理的知識を備え,「トラブル予防」の視点を持つことが,今この時代には極めて重要です。
○午後の部
「ガイダンス 2020 年度 新潟大学× TPDS 共同研究 / 論文のルール・書き方」
新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯科薬理学分野 准教授 川瀬 知之
2015 年度の夏からはじまった共同研究も,この 4 月から 5 年目に突入しました。血小板濃縮材料(PRPや PRF など)の本質に迫り,科学的エビデンスをもって,それらの歯科再生医療への応用を促進させるというのが立ち上げの動機だったと思います。その間,国際誌に論文 20 報,国内外の学会で発表 16 回と着実に実績を挙げてきました。また,これまでの JSOI 指導医試験では,TPDS は 5 名の合格者を輩出しましたが,受験要件を満たすのにも大きく貢献したものと思います。今年度は,昨年度から引き続き,インプラントの表面処理としての PRP の有用性の追求と PRP/PRF の品質検定技術の開発などを中心にすえて,さらに世界を相手にした情報発信を継続していきたいと思います。目的のいかんにかかわらず,まじめに取り組んでいただける方をいつでも歓迎いたします。
なお,新型コロナウイルスのため,従来のような研修会を実施することが困難かもしれませんが,オンラインで何かそれに代わることができないか,現在検討中です。ただ,逆に,これまで実験室のキャパから 11 名程度を定員として設けてきましたが,オンラインでの実施ということになりますと,それも一時的に撤廃されることになりますので,ちょっと覗いてみようという向きにはちょうどいい体験参加になるかもしれません。ご検討ください。
後半におきましては,学会発表のやり方と論文書き方について解説させていただきます。プレゼンのリテラシーやそれに関連した法令や基準等に関する教育は,近年,大学においても重視される傾向にあります。後者は保険の講習会と同様に受動態で受け入れるもので,退屈なものとも言えます。しかし,前者はオペの手技と同様に,練習と実践の繰り返しでしか上達しないものですが,同時に,やればやるほど身につき,面白くなっていくものと言い換えることもできます。多くの会員のみなさまには「いつ役に立つかわからない技術」と聞こえるかもしれませんが,積極的になればどこにでも発表のチャンスは転がっています。一歩踏み出す勇気があれば,きっと新しい世界が広がります。まさに「検索する側から発信する側へ」です.その意味から,いつ必要になっても最短距離で準備が整えられるように要点を押さえておくことは無駄ではありません。まずは,その導入として,僭越ながら,講演者の経験に基づいた実践的なお話をさせていただきます。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯科薬理学分野 准教授新潟大学病院輸血・再生・細胞治療センター 品質管理責任者
日本歯科大学新潟生命歯学部認定再生医療等委員会委員
日本再生医療学会認定医
Odontology: Associate Editor
International Journal of Molecular Science: Guest Editor of Special Issue “Blood-derived biomaterials”
1993 年 10 月 第 5 回歯科基礎医学会賞受賞
1998 年 5 月 上原記念生命科学財団研究奨励金受賞
1999 年 5 月 西宮機能系基礎医学研究助成基金受賞
2008 年 9 月 Research Forum Poster Session: Basic Research Award (American Academy of Periodontology)受賞
2009 年 10 月 第 9 回日本歯周病学会学術賞受賞
「「インプラント手術なんて怖くない! 」
日本歯科大学生命歯学部歯科麻酔学講座 教授 砂田 勝久
院長
「いよいよ当院でもインプラントを始めることにした。○×先生のところもやっているしなっ」
スタッフ
「先生、手術なんてしたことあるんですか、8 番の抜歯だっておおさわぎするのに」
院長
「大丈夫、大丈夫のはずなんだけど、大丈夫かなあ‥」
「手術を如何に安全に行うか」ということは心配事のひとつですね。「気持ち悪いって言い出したらどうしよう、血圧は大丈夫かな、息してるかしら?」では手術どころじゃありません。そこで痛くなくよく効く麻酔法、モニターの読み方、緊急時の対応などについてわかりやすくお話致します。