第50回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会 「施設発表」
2023/11/08
- 日 時
- 2020年9月19日~25日
- 会 場
- WEB(オンライン)開催
代表者:渡辺 泰典
所属支部:関東・甲信越支部
所属施設:一般社団法人東京形成歯科研究会
共同研究者:月岡 庸之,川端 秀男,礒邉 和重,北村 豊,辻野 哲弘,奥寺 俊允,奥寺 元
東京形成歯科研究会現在〜過去〜未来指導医取得への道
一般社団法人東京形成歯科研究会の紹介をする.会員数は100名前後であるが,会員同士が顔と顔の見える関係で意思疎通を図りながら日々の臨床への取り組みについての議論や,臨床をやることで生まれてきた疑問の基礎研究などを行っている。2018,2019年度で指導医5名を輩出し,学会の認定医取得のために日々研鑽をしている。
日本口腔インプラント学会(JSOI)が施設長会議などで出している資料より,JSOI全会員数に対して臨床系施設に所属する会員は約34%であるのに対し,歯科大学系のJSOI認定研修施設に所属する会員は約14%と少ない。その所属会員に関しての専門医と指導医の比率は,臨床施設に所属する全会員中でのJSOI専門医の占める比率は平均約16%,指導医は約2%であるのに対し,当研修施設は専門医35%,指導医は6%と大きな乖離がある。指導医取得のためには論文業績などが必要になってくるが,われわれは2015年から新潟大学大学院歯科薬理学分野准教授の川瀬先生と共同研究を行っており,2020年5月までに約20報の論文も執筆している。特に2016年にJSOIの英文誌であるInternational Journal of Implant Dentistry(IJID) に掲載された増木らが著者の”Growth Factor and Pro-Inflammatory Cytokine Contents in Platelet-Rich Plasma (PRP),Plasma Rich in Growth Factors(PRGF),Advanced Platelet-Rich Fibrin(A-PRF),and Concentrated Growth Factors(CGF)”論文はIJIDの中でも2019年9月時点で引用数が一番多い論文でもあり,海外でも高く評価されている論文も世に送り出してきた。この論文の出発点は,日々の臨床で多血小板血漿の利用から,成長因子の定量化ができないかと,会員同士の会話から多血小板血漿の各々のシステムの違いによる比較検討から論文作成にいたった。
その後も日々臨床業務の間を縫って共通の課題について同等の立場で川瀬先生との共同研究を行い,一年に約4報のペースで論文作成しており現在は日本大学松戸歯学部や神奈川歯科大学との共同研究もあるが,その参加会員が汗をかきながら行っている共同研究の模様をこのたびは紹介したい。そのような活動とは別に,JSOI総会や各支部会での研究発表,海外での学会参加や研究発表も行っているが,一方では新規入会の先生方からの症例相談,またJSOIの専門医試験を受験予定の会員に,Chat workというWeb会議システムを使ってパノラマエックス線写真や口腔内写真からわかる試験提出にふさわしい症例選びの手助けなども行っており,その様子も紹介する。
今後もWeb会議システムなども多用し,特に若い先生方の専門医取得のお手伝いをしていく施設を目指して,現在の会員の技術向上の様子を紹介したい。
【施設紹介】
創立1980年で2020年4月現在の会員数は99名で指導医6名専門医35名である。JSOI教育指定施設である他に第3種再生医療認定委員会である厚生労働省認定再生医療等委員会も2015年から併設している。多血小板血漿を使用した再生医療を臨床に取り入れ研究している会員も多いが,他にも先端医療やエビデンスに基づいた治療を共有できるよう情報交換をしている。2020年度はCOVID-19の感染拡大防止のためにZoom会議室を取り入れ,各種講習会を実施している。
当会主催講演会・セッションへの参加申し込みについて
東京形成歯科研究会会員及び当会主催認定講習会の受講生以外の方も参加可能ですので、
ご希望される方は以下までお問合わせ下さい。
〒114-0002 東京都北区王子2-26-2 ウェルネスオクデラビルズ3F
オクデラメディカル内 東京形成歯科研究会・事務局 担当 押田浩文
TEL 03-3919-5111 / FAX 03-3919-5114 / E-mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp