(公社)日本口腔インプラント学会 第41回関東・甲信越支部学術大会「口頭発表」“演者” 募集 の件

      2023/11/07

2022 年 2 年 26 日(土)~3 月 4 日(金)に開催される(公社)日本口腔インプラント学会第 41 回関東・甲信越支部学術大会へ、東京形成歯科研究会より口頭発表(下記〔演題候補〕)の演題登録を予定しております。「主演者」並びに「共同演者」を募集します。学会発表の実績を積むためにも、演者へのエントリーをご検討下さい。JSOI 専門医の取得または更新を予定している先生方は、専門医取得の「申請条件」或いは専門医資格更新時の「研修単位」に関連しますので、ご確認下さい。演題「No.1」は新潟大学様との共同研究によるテーマです。「主演者」につきましては、新潟大学で開催された研修に参加実績のある会員が対象となります。また、「共同演者」の募集対象者は、①開催された研修に参加実績のある先生、または、②2021 年度に開催される研修に 1 度は参加する先生が対象となります。研修に関するスケジュール等は下記コンテンツにてご確認下さい。共同研究参加者を募集しております。尚、演題「No.2」「No.3」はこの限りではありません。ご不明な点は当会事務局(TEL:03-3919-5111/E-mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp)までお問合せ下さい。
https://www.tpdimplant.com/member/project/2021/project_kokunai_archive2021-1.php
演者の選考につきましては、募集締め切り後、東京形成歯科研究会(施設長・奥寺元)と新潟大学(川瀬知之先生)とで協議の上、決定させていただきます。演者にお申込いただいても、ご希望に添えない場合もございますので、ご了承願います。また、主演者・共同演者ともに「資料分析費」が発生しますが、相互扶助の精神でご理解いただくようお願い致します。主演者向けには、2~3 回の予演会を開催しますので、別途ご案内申し上げます。

 

〔演題候補〕
No. 発表演題
1 共同研究 新潟大学×東京形成歯科研究会
主演者:佐藤篤 先生
 ※共同演者を募集します。
[テーマ] 4',6-ジアミジノ -2-フェニルインドール二塩酸塩を使用したヒト血小板ポリリン酸塩の蛍光定 量:日本人集団への応用(仮題)
(概要)
Ⅰ目的: 広く再生療法に使用されている多血小板血漿(PRP)はインプラント前処置としての骨造成にも応用されている. しかし,臨床成績のばらつきや予知性が低いなどの問題点も指摘され,その改善が試みられている. また, PRP をよりよく理解するために,より詳細な性状解析に立ち返る動きも出てきている.本研究では,血小板から放出された増殖因子を保持する機能を持つといわれるポリリン酸(PolyP)に注目し,その血小板中での局在を可視化する技術について検討した.さらに日本人集団の血小板 PolyPレベルの定量化にプロトコルを適用し,その男女差と年齢差で差があるかを検索し今回のプロトコルの妥当性を検討することを目的とした.
Ⅱ材料および方法: 血液サンプルは継続的な治療を受けていない禁煙の健康な日本人被験者(男性 23人,女性 23 人)から,抗凝固剤として酸-クエン酸-デキストロース(ACD-A)を含むガラスチューブ(公社)日本口腔インプラント学会認定施設/認定再生医療等委員会 一般社団法人東京形成歯科研究会通 知で採血した.血小板の活性化のために遠心分離の前に,過剰量の ACD-A を各血液サンプルに添加し,凝固を防ぐために 10 分間インキュベートした.血液サンプルは、 1 回目の遠心(472g、 10 分)をかけ,次に上部血漿画分を 2 回目の遠心(578g、 5 分)にかけた.血小板ペレットを PBS に溶解し, CaCl2 により室温で最大 60 分間刺激した.インキュベーションの最後,血小板を ThromboFix 血小板安定剤で固定し, PolyP の定量前に 4℃で最低 24 時間保存した.固定された血小板を 578g で 5 分間遠心分離し,MilliQ 液で懸濁した. DAPI 濃度は 4μ g/mL で直接蛍光測定を行なった.また、 PolyP の染色として, DAPIで視覚化した. Cytospin 4 細胞遠心分離機にて固定し, 10%中性緩衝ホルマリンにて 24 時間 PBS で洗浄した後,ファロイジン-iFluor 555 の存在下で, 0.1%Tween-20 と 10μ g/ mL の DAPI を含む PBS で血小板を染色した.
Ⅲ結果:血小板数あたりの PolyP レベルは,男性のサンプルよりも女性の方が有意に高かった.年齢とPoly レベルの間に中程度の負の相関が女性に見られた. CaCl2 刺激に対する反応性も女性で有意に高かった.
Ⅳ考察および結論:
固定条件や染色条件を最適化することによって, DAPI を用いた血小板中の polyP レベルの可視化を半定量的に評価できることを示した. PRP の治療効果は増殖因子に大きく依存していることは間違いないことではあるが, PRP 中に共存する様々なモジュレーターの存在も指摘され,これらが複合的に作用することによって治療効果が多様化しているとの解釈もある.本技術は,これまで研究が遅れていた有力なモジュレーターとしての polyP の役割について,今後の研究を加速させるツールとして期待される
2 主演者: 大久保将哉 先生
※今回は共同演者を募集しないことといたします。
[テーマ] (仮題) 臼歯部咬合崩壊にインプラント治療を用いた一症例
(概要)
Ⅰ目的:既に咬合が崩壊した場合, 咬合挙上絡みの症例では, その目安に苦慮することが多い. セファロに注目した報告もあるが, その煩雑さやセファロ分析の各データの平均値にもばらつきがある. このたび軟組織分析したら咬合挙上の目安, その治療ゴールを把握しやすく治療でき, 患者にも治療期間中に目安を説明しやすくスムーズな治療ができたので報告する.
Ⅱ症例の概要: 40 代, 男性, H30.1.28 初診. 全体的に口の中を見てほしい, 奥歯で物が噛めないことを主訴にて来院, 顎運動測定, CT, セファロ分析および軟組織分析を行い, 顎位の再構築が必要と判断し, 全顎的な治療が必要であることを患者に説明した後, 保存不可能な歯の抜歯を行った. 欠損部へ有床義歯を作製し臼歯部において咬合を回復させたのち, スプリント療法にて安定した顎位への誘導を試みた. その顎位で欠損部にはプランニングソフトにて診断したサージカルガイドを用いてインプラント埋入術を行った. その後もスプリント療法を継続し, 関節頭の位置の改善が認められ全顎的な補綴が必要と診断し, プロビジョナルレストレーションを装着した. 顎位の安定を確認した後, 再度顎運動測定を行い, 顎運動の改善を確認した後に再度硬組織分析, 軟組織分析を行い最終補綴装着を装着した.
Ⅲ経過: 10 カ月経過後も良好な経過を辿っている .
Ⅳ考察および結論:咬合が崩壊し, 咬合挙上を必要であるか否かを判断するにあたりセファロ分析を行うことは有意義であるが顎, 顔面領域の咬合回復には審美的要素も含んでおり , 硬組織分析のみならず軟組織分析を行うことで患者への治療方針, 最終到達点の目安を共有できた. 今後も咬合崩壊した症例において硬組織分析, さらに軟組織分析が必要であると考える .
3 指導者:奥寺元(施設長)、 寺田利久先生
※主演者および共同演者を募集します。
[テーマ] (仮題)電鋳(エレクトロホーミング)に頼らないダブル冠について
(概要)
Ⅰ目的:私どもは、インプラントの上部構造の固定に際して、ネジ固定・セメント固定での補綴的問題点を検証し、その結果もう一つの選択肢としてダブル冠に着目をしてその効用について報告してきた。私共の取り組んでいるダブルクランは内冠の歯軸を 0 度に近づけた円筒型テレスコープで、 軸面に角度が付与された円錐型テレスコープと違い、 容易に脱離は起きなく長期に安定し歯軸に咬合負荷をかけすぎない。この方法は、金属などの鋳造での製作は粗造面により精密さに問題が生じフィットしない。この事から模型に電鋳(エレクトロホーミング)施し精密さと審美性を増す方法が取られてきた。しかしこの方法であると製造の複雑さや貴金属の料金が加算されることになる。この事から最近のCAD/CAMと素材の発展でより精密に丈夫に簡便に出来る様になり、そこでこの方法を応用して、電鋳貴金属に頼らない円筒型のテレスコープのダブル冠を応用したので報告する。
Ⅱ材料および方法: 調整中
Ⅲ結果: 調整中
Ⅳ考察および結論: 調整中

 


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