「失敗症例から学ぶインプラント治療」
公園都市プラザわかば歯科/一般社団法人東京形成歯科研究会 大八木 章好 先生
歯科医院を開業したと同時にインプラント治療を開始して、ほぼ十年が経過しました。初めてインプラント治療をした時は手が震え頭もパニック状況、何をしていたかあまり憶えていませんでした。車の免許と同様、最初は手順を行うだけで手いっぱいな中、患者さんから勉強させて頂くことも多々ありました。
1本のインプラントをただ骨に埋入することは簡単ですが、適正に行うことは今でも大変難しく個々の症例や骨の状況によっても様々です。
多少の経験を積み慣れてきた今だからこそ、失敗症例から学び過去を振り返ることが自分の臨床を高めるのに必要だと考えております。これから、日本口腔インプラント学会の認証医、専門医取得を目指しているものとして、より経験のある皆様にご意見、ご指導を頂きたいと思います。
大八木 章好
1973年1月18日生
東京形成歯科研究会 千葉県歯科医師会 八千代市歯科医師会
「欠損補綴いかに咬合の調和を求めていくか。 」
早稲田駅前デンタルクリニック/一般社団法人東京形成歯科研究会 川端 秀男 先生
欠損補綴を成功させるためには、欠損に至る原因の究明、解決が肝要であると考えています。
歯根破折、抜歯、インプラントだけの一連の治療では、たとえば咬合負担加重が原因であるならば、インプラントに対してもオーバーローデイングという宿命が待っていることになります。
欠損側の対合、あるいは反対側にたとえばすれ違い咬合やそれこそ、欠損、不正咬合などが存在しそれ故に、咬合加重から歯周病の増悪、歯根破折だどが躍起するなど日常臨床でよく見受けられる問題だと考えられます。今回、日頃行っている口腔内の問題解決その後補綴処置について症例を供覧させていただき、ぜひともデイスカッションさせていただければと思います。
インプラント学会の週末ですので、もうインプラントオンリーはお腹いっぱいかとも思いますので切り口をかえさせていただきます。
川端 秀男
「インプラント周囲の病態と再生」
東京歯科大学臨床検査病理学講座主任教授 井上 孝 先生
今後の日本では、超高齢者社会における、各ライフステージに対する切れ目の無い歯科医療が望まれています。とはいえ、インプラントが非自己として生体には排除される運命にあることは変わりません。しかし、科学と医療技術の進歩により、長年排除されずに健康寿命に寄与するものが増えてきているのも事実です。その一方、再生医療で治療することも可能な時代になりました。インプラントが国民の健康寿命に寄与できると思います。
井上 孝
生年月日 昭和 28 年 12 月 11 日生 61 歳
本籍 東京都調布市仙川町
歯科医籍(第 74591 号)
死体解剖資格認定医(第 4332 号)
衛生検査技師免許受領(第 39133 号)
口腔病理専門医(第 29 号)
臨床修練指導歯科医認定(第 349 号)
日本口腔インプラント学会指導医(第 5 号)
インフェクションコントロールドクター(1862 号)
ドライマウス研究会認定医(第 365 号)
口腔検査認定医(第 1 号)
ドライマウス外来、歯科金属アレルギー外来、味覚異常外来、
インプラントのセカンドオピニオン外来、病理診断科、一般臨床検査科
日本口腔検査学会理事長
日本臨床口腔病理学会理事
東京歯科大学学会理事
日本接着歯学会理事
日本再生歯科医学会理事
日本臨床ゲノム学会理事
日本口腔インプラント学会代議員
歯科基礎医学会評議員
日本病理学会評議員
日本代表 FDI 理事(財務担当)
日本歯科医師会学術委員会・国際交流委員会委員
日本歯科医学会総務理事
全国歯科衛生士教育協議会関東支部副会長