「やさしいインプラントの咬合」
あい歯科クリニック/一般社団法人東京形成歯科研究会 西山 和彦 先生
「Dentistry is Occlusion, Occlusion is Dentistry.」
咬合は重要であるにもかかわらず、「咬合は難しい」という意見をよく聞く。
それは明快な考え方を大学教育・卒後教育で受けられなかったことにある。講演では集約されてきた咬合理論の「基本の基本」を易しく解説する。
1. 半調節性咬合器を用いて、顆路角-咬合平面-アンテリア・ガイダンスの相互関係を説明する。
2. 正しい咬合接触様式を説明する。
3. 正しいアンテリア・ガイダンスの様式を説明する。
4. アンテリア・ガイダンスの影響下での、臼歯離開(=干渉がない)の様式を説明する。
5. 時間が許せば、さまざまな症例写真を供覧する。
■事務局より連絡
参加される先生方におかれましては、講習会当日、以下の文房具品をご持参いただけると、より充実した講義内容となりますので、是非ご手配いただくようお願い申し上げます。
[ご持参品]
① 定規(長さ 10cm 程度)
② 分度器
③ コンパス
西山和彦
咬合学に関する研修履歴
1) 1998~2001 年頃 佐藤貞雄教授 シークエンシャル咬合 受講研修
2) 2000 ~ 2001 年 Postgraduate University Course ”Therapies for the functionally
disturbed craniofacial and masticatory systems” at Danube University( Krems,Austria),
Kanagawa Dental College(Japan), Tufts University( Boston,U.S.A.) 受講研修
3) 2008 年 クワタ・カレッジ シニアコース 受講研修
4) 2012 年 クワタ・カレッジ コンプリートコース 受講研修(1 年間)
1) SAM をベースに構築した咬合器システム(銀賞受賞) (2009 日本医用歯科機器学会)
2) ゴシックアーチトレーサー簡易設置器具 (銀賞受賞) (2010 日本医用歯科機器学会)
3) 咬合器システム化の意義 (2011 日本顎咬合学会)
4) 咬合調整(削合・研磨)過程における Dimensional change ―その考察―
(2012 日本顎咬合学会)
5) 脊柱生理湾曲矯正・維持イス安定器 + 咬合採得用安頭台付イス(銅賞受賞)
(2012 日本歯科医用機器学会)
6) Dr. Schuyler から発展した“ Functionally Discluded Occlusion”by Kuwata
(2013 日本顎咬合学会)
7) Functionally Discluded Occlusion theory に基づき FGP テクニックを応用してインプラント上部構造を製作する方法 (2013 日本口腔インプラント学会)
8)ワックス形成用インスツルメントの把柄部を木製にする試みマックインスツルメント№1 にて検討 (2013 日本医用歯科機器学会)
9)咬合干渉を回避するために最も有利な Functionally Disoccluded Occlusion
(2014 日本顎咬合学会)
10)製作の簡便化と経費節減を図った手術用テンプレート製作の工夫
(2014 日本口腔インプラント学会)
12)Wax rod 保持器 日本医用歯科機器学会 (2015 日本医用歯科機器学会)
13)超音波治療器ろう着用ベースチップ (2015 日本医用歯科機器学会)
1)開口不良患者に用いる真鍮製印象採得用トレーとトレーレジンへの維持孔開孔期の開発.日本医用歯科機器学会誌,14(2):61-62,2008
2)SAM をベースに構築した咬合器システム.日本医用歯科機器学会誌,15(2):8-11,2009
3)ゴシックアーチトレーサー・ピン簡易装着補助器具.日本医用歯科機器学会誌,16(1):24-29,2011
4)脊柱生理湾曲矯正・維持椅子安定器.日本医用歯科機器学会誌,18(1):28-09,2013
5)ボストン大学歯学部 桑田正博客員教授 講演会.補綴臨床,46(5):566-567,2013
6)半調節性咬合器の汎用性・簡便性を向上させるための支援システムの開発.日本顎咬合学会誌,34(3):272-280,2014
7)新しいコンセプトの教育用歯牙模型「INVICTUS」.DE(日本歯科理工学会機関誌),2016.1 月号(予定)
日本口腔インプラント学会 専門医
日本顎咬合学会 指導医
日本構造医学会 認定医
ISBB(The International Society of Blood Biomaterials)認定医
International College of Dentistry(国際歯科学士会)日本部会 会員(F.I.C.D.)
ピェール・フォシャール・アカデミー 日本部会 理事(F.P.F.A.)
日本医用歯科機器学会 評議員
東京形成歯科研究会 理事
日本全身咬合学会、日本レーザー歯学会、国際歯周内科学研究会、日本歯科放射線学会
「やさしいインプラントの咬合」
ひまわり歯科医院/一般社団法人東京形成歯科研究会 関口 剛 先生
今回は、臨床の中に咬合の知識を簡単に取り入れる方法を検討します。
咬合について、何かしようとすると、保険制度の中で出来ることは殆ど無く、無料のボランティアとなってしまいます。
このような現状で、技工物を作る機会の無い歯科医が、簡単に咬合の知識や技術を習得出来る方法としてテックの製作が最適と考えます。
テックの効率的な製作法を中心に、インプラントの咬合について検討したいと考えます。
関口 剛
東京形成歯科研究会会員
ひまわり歯科医院
日本口腔インプラント学会
日本歯内療法学会
日本有病者歯科医療学会
日本顕微鏡歯科学会
1995年 奥羽大学歯学部卒業
一般開業医にて5年勤務後、分院長を4年経験し、現在、群馬県前橋市で開業
(ひまわり歯科医院)
この間、WDSC(スタデイークラブ)に入会し初めて勉強会に参加、その後
小出セミナー、小笠原咬合セミナー、シークエンシャル咬合セミナー等を受講し、総義歯製作から
咬合器を使い始める。順次誘導咬合を取り入れ、フルマウスの補綴を始めるようになり、さらにニ
ューロマスキュラーの考え方に影響を受けた。優れた先輩たちの多くの良い考えや手法から、継続
的に実行出来る自分のレベルにあった部分を臨床に取り入れて来ました。
最近は、歯科臨床の基本は歯内療法にあると実感し歯内療法に凝り始め、色々思うところありです。
「患者クレームと補綴偶発症を考える」
昭和大学歯学部歯科補綴学講座 講師/昭和大学歯科病院インプラントセンター副センター長
樋口 大輔 先生
インプラント治療の難易度とは解剖学的なものだけではありません。特にインプラント治療を経験している患者が転院してきた場合には、その背景を知ることが重要です。今回は補綴専門医そしてリスクマネージャーの立場から、以下についてお話致します。
1.補綴処置終了後起こりうる偶発症:スクリュー固定、セメント固定に潜むリスク
2.患者クレーム対応、特に転院患者で留意すべき点
樋口大輔
昭和大学歯学部歯科補綴学講座 講師
昭和大学歯科病院インプラントセンター副センター長
(公社)日本口腔インプラント学会 専門医,代議員
(公社)日本補綴歯科学会 専門医,指導医,代議員
(公社)日本補綴歯科学会専門医審査委員
(一社)日本歯科理工学会 Dental Materials Senior Adviser
(公社)日本口腔インプラント学会関東甲信越支部財務委員長
(公社)日本口腔インプラント学会財務委員会副委員長
(公社)医療系大学間共用試験実施評価機構外部評価者
ITI Study Club 東京 SUN co-director
昭和大学歯科病院リスクマネージャー