【認定講習会および研修会】第3回 平成30年6月24日開催
2023/11/09
平成30年度 第3回 一般社団法人東京形成歯科研究会 主催 公益社団法人日本口腔インプラント学会 認定「講習会」開催のご案内
講演
- 「Morphology of the Crown Contour エマ―ジェンスプロファイルとトライゴンとは」
「Reconsideration of enddontically treated tooth restoration 長期予後につながる支台築造法についての考察」 - モントリオール大学歯学部 歯科医療分野 准教授/歯科補綴専門医 大学内での臨床医(モントリオール大学)
PATRIC EMILOT DMD, MSD - 「支台築造(直接法)並びに歯周組織に対するクラウン豊隆形態を考慮した臨床ケース」
- 一般社団法人東京形成歯科研究会/江崎デンタルクリニック 江崎 友大
- 「ガイデッドサージェリーを臨床に取り入れて、光機能化技術の利用について」
- 一般社団法人東京形成歯科研究会 理事/あいざわ歯科クリニック 相澤 八大
- 「骨移植の基礎と臨床」
- 一般社団法人東京形成歯科研究会 理事/早稲田駅前デンタルクリニック 川端 秀男
開催概要
- 日時
- 平成 30年 6月 24日(日)
- タイムスケジュール
-
- 9:00 ~講義 「奥寺 元」
- 10:00 ~ 講義 「相澤 八大」
- 12:00 ~ 休憩/昼食(弁当)
- 12:30 ~ 講義 「川端 秀男」
- 14:00 ~ 講義 「PATRIC EMILOT DMD , MSD」
- 16:00 ~ 講義 「江﨑 友大」
- 場 所/会 場
- オクデラメディカルインスティテュート セミナー室(5F)
※当日は、「4F・王子フィットネス&ジム」までお越しください。5F セミナー室へは 4F を経由して頂きます。
住所:〒114-0002 東京都北区王子 2-26-2 ウェルネスオクデラビルズ
TEL:03-3919-5111 / FAX:03-3919-5114 ※当日の連絡先 TEL:03-3912-9275 - 受講料
- ○(一社)東京形成歯科研究会主催 JSOI 認定「 講習会 」受講生:無料
※2018 年度(一社)東京形成歯科研究会主催 JSOI 認定講習会 受講料に含まれる。
○(一社)東京形成歯科研究会会員:無料
※2018 年度(一社)東京形成歯科研究会年会費に含まれる。
○ 一般参加者(受講希望者):25,000 円 - 振込先
- 銀行名:みずほ銀行
支店名:王子支店(店番号 557)
口座種類:普通預金
口座番号:1517592
口座名義:シヤ)トウキヨウケイセイシカケンキユウカイ 一般社団法人東京形成歯科研究会 代表理事 奥寺元
※「振込手数料」は参加者様にてご負担をお願い致します。※お振込の際に発行される「振込明細」を領収書と致します。 - 振込期日
- 2018年 6月 20日(水)
- お申し込み方法
- 別紙「参加申込書」に必要事項をご記入の上、FAXまたはE-mailにてお送り下さい。
FAX:03-3919-5114
E‐mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp
[お問合せ]
東京形成歯科研究会 事務局 担当:押田浩文
〒114‐0002
東京都北区王子2‐26‐2 ウェルネスオクデラビルズ3F オクデラメディカル内
TEL:03‐3919‐5111
FAX:03‐3919‐5114
E‐mail:okudera@carrot.ocn.ne.jp - 参加申込締切日
- 2018 年 6月 19日(火)12:00(正午)
講演内容
○午前の部
「ガイデッドサージェリーを臨床に取り入れて、光機能化技術の利用について」
一般社団法人東京形成歯科研究会 理事/あいざわ歯科クリニック 相澤 八大
歯列矯正の専門医でも未だ議論があることに一つに、ブラケットポジションがある。同様に我々インプラントロジストにおいても、理想的なインプラント埋入ポジションは、咬合や審美性を考慮したインプラントの配置を行うことが永続性の高い結果を生むことができることが分かっている。CT 画像を利用したガイデットサージェリーは、インプラントを補綴的に適切な位置に導く有効であるものの、高額なツールであると同時に、PC 操作の習熟や計画立案時間の大幅な延長、患者コストの増大など、様々なハードルがあるもの事実である。ガイデットサージェリーとして世界シェア 1 位であるシンプラントを中心に比較的簡単確実に取り組めるようなポイントを説明したい。
もう一つ、オッセオインテグレーションの獲得と永続的な維持を向上させる方法が今日いろいろと開発されている。賛否両論があるが、光機能化技術もその一つであるかも知れない。加工直後のインプラントと骨との接触率は、90%程度であるのに対し、通常我々が使用しているインプラントでは、インプラントの骨との接触率は、50%程度であるという、インプラントエイジングの発見と共に、紫外線領域内の特殊な光でインプラント表面を処理する技術である、光機能化技術についての当院の取り組みの現状を報告したい。
【略歴・所属】
相澤 八大(アイザワ ハチダイ)
1995 年 北海道大学歯学部卒業
1995 年 山梨勤医協 甲府共立病院
1998 年 東京医科歯科大学歯科麻酔科専攻生
2000 年 山梨大学医学部麻酔科研修生2001 年 山梨勤医協 共立歯科センター医局長
2003 年 あいざわ歯科クリニック開業(現:医療法人再生会 あいざわ歯科クリニック)
2005 年 東京形成歯科研究会入会
所属学会等
日本歯科医師会
山梨県歯科医師会 公衆衛生・産業歯科委員会 委員長
日本口腔インプラント学会 専門医
日本歯科麻酔学会 認定医
日本口腔外科学会
日本矯正歯科学会
日本学校歯科医
○午後の部
「骨移植の基礎と臨床」
一般社団法人東京形成歯科研究会 理事/早稲田駅前デンタルクリニック 川端 秀男
インプラント治療において、フィクスチャー埋入要件としては、全身的な適応、局所的な適応が求められ、プロトコールに基づいて治療計画の立案を行わなければ長期的ないわゆる予知性の獲得は不可能である。局所的な、要件としては当然骨の幅(頬舌、近遠心)、高さが必要となる。
今回はこれからインプラント学会認証医、専門医をめざす先生方をメインとして骨の幅(頬舌的、近遠心的)高さがふそくしいる症例に対しての骨移植についてを実施時期をふまえてお話しさせていただければと思います。
略歴/所属
川端 秀男(カワバタ ヒデオ)
【略歴・所属】
- 平成元年3月
- 日本大学歯学部卒業
- 同年
- 第82回歯科医師国家試験合格
- 4月
- 日本大学歯科病院臨床研修医
- 8月
- 大学院受験準備のため辞職
- 2年4月
- 日本大学大学院 歯科臨床系口腔外科入学
- 6年3月
- 同卒業 歯学博士
- 4月
- 日本大学歯学部口腔外科助手
- 8年2月
- 同退職
- 3月
- 早稲田駅前デンタルクリニック開院
- 10年4月
- 日本大学口腔外科、インプラント科兼任講師外来担当
- 19年4月
- 医療法人へ移行
- 25年3月
- 日本口腔インプラント学会専門医取得
- 29年4月
- 東京形成歯科研究会試験対策委員
- 30年6月
- 日本口腔インプラント学会代議員
「Morphology of the Crown Contour エマ―ジェンスプロファイルとトライゴンとは」
「Reconsideration of enddontically treated tooth restoration 長期予後につながる支台築造法についての考察」
モントリオール大学歯学部 歯科医療分野 准教授/歯科補綴専門医 大学内での臨床医(モントリオール大学)PATRIC EMILOT DMD, MSD
CROWN CONTOURS
LEARNING OBJECTIVES
Upon completion of this lecture the dentist should be able to:
1.Approach crown contours in an objective manner to facilitate a standardized evaluation of artificial crowns.
2.Understand the esthetic implications of crown contours.
3.Understand a philosophy of tooth preparation for fixed prosthodontics related to the concept of contours.
SUMMARY
The impact of artificial crown contours on the surrounding periodontium is well documented in the dental literature. However, the concept of contours has traditionally been based on a subjective evaluation without standard reference points. Many dentists find it difficult to examine objectively the coronal contours of a restoration; consequently, necessary corrections are often neglected. This presentation will present an objective approach to crown contours that facilitates a standardized evaluation of artificial crowns. The principle of tooth preparation for fixed prosthodontics related to the concept of contours will also be discussed well as the esthetic implications of crown contours.
クラウンの豊隆について
この講演により歯科医は次のことが理解できるはずです:
1.クラウンの輪郭に客観的にアプローチし、人工のクラウンの標準化された評価を容易にする。
2.クラウンの輪郭の審美的知識を理解する。
3.輪郭の概念に関連した歯冠補綴学のために歯の形成原理を理解する。
講演概要
人工の全部被覆冠の豊隆輪郭の歯周組織への影響は、歯科文献に十分に記載されている。しかし、輪郭の概念は、伝統的に、標準的な基準点がない主観的な評価に基づいています。多くの歯科医は修復物の被覆冠の豊隆輪郭を客観的に調べることを困難にしている。したがって、必要な修正はしばしば無視される。このプレゼンテーションでは、クラウン輪郭の客観的なアプローチを提示し、人工クラウンの標準化された評価の理解を容易にする。輪郭の概念に関連した固定性補綴物のための歯冠形成の原則は歯冠豊隆の自然の法則と審美的概念とを含め合わせて議論されるべきであろう。
THE RESTORATION OF THE ENDODONTICALLY TREATED TOOTH
LEARNING OBJECTIVES
Upon completion of this lecture the dentist should be able to:
1.Understand the rationale of treatment of endodontically treated teeth and recognize the potential reasons of failure.
2.Understand the philosophy of the post space preparation and the importance of the crown design.
3.Apply a predictable technique for cast post and core fabrication.
4.Recognize the common clinical errors responsible for most misfits of the cast post and understand the advantages of using a standardized instrumentation.
SUMMARY
The restoration of the endodontically treated tooth has been discussed extensively in the dental literature, and with the advances in endodontic therapy, the number of retained pulpless teeth has increased over the last several decades. Currently, endodontic therapy is often considered the primary indication for the restoration of a tooth with an artificial crown. Clinical experience has shown that endodontically treated teeth restored with conventional operative techniques such as a silver amalgam or composite resin are more prone to fractures that may extend subgingivally and render the tooth nonrestorable. Therefore, a reinforcing restoration, such as a complete crown that encases the remaining tooth structure, is commonly required.
支台築造法についての考察
学習目標
1.歯内療法を受けた歯の治療の根拠を理解し、失敗の可能性のある原因を認識する。
2.支台築造の為の形成法の知識とその後に被覆するクラウンデザインの重要性を理解する。
3.歯の長期保存の為の鋳造築造のポストコア製作法を議論する。
4.キャストポストのミスフィットの原因となる共通の臨床エラーを認識し、標準化された器械、器具を使用する利点を論議する。
概要
歯内療法を受けた歯の修復は、歯科文献で広く議論されており、歯内療法の進歩に伴い長く保存可能になった無髄歯の数は過去数十年間に増加している。現在歯内療法は、しばしば、人工歯冠を有する歯の修復のための主要な指標と考えられている。臨床経験によれば、銀アマルガムまたはコンポジットレジンなどの従来の手術技術で回復した歯内治療された歯は、歯周的に伸びて歯を修復不能にする可能性があり、破折しやすい傾向がある。したがって、残りの歯の構造を囲む完全なクラウンなどの補強修復物が一般的に必要とされる。今回その知識や技法をスライドで説明する。
略歴/所属
名前:PATRIC EMILOT DMD, MSD
ABBREVIATED CURRICULUM VITAE
PRESENT STATUS
• Associate professor, Faculty of Dental Medecine, University of Montreal.
• Prosthodontist, Private practice, University of Montreal.
FORMATION
1985 Doctor Degree in Dental Medecine, University of Montreal.
1988 Certificate of Advanced Graduate Studies in prosthodontics, Boston University.
1989 Masters Degree in Prosthodontics, Boston University.
RESPONSIBILITIES
1) Academic appointments:
Full-time professor in fixed prothodontics:
i) Undergraduate since 1986.
(1) Didactic 45 hours/year. (2) Preclinical 110 hours/year. (3) Clinical 180 hours/year.
ii) Postgraduate from 1997 to 2008.
(1) Didactic 60 hours/year. (2) Preclinical 45 hours/year. (3) Clinical 90 hours/year.
2) Administrative appointments:
a) Chairman, department of restorative dentistry from 1999 to 2008.
b) Head, Section of fixed prosthodontics since 2012.
RESEARCH AND PROFESSIONAL IMPLICATIONS
1) Publications:
• Twelve scientific articles for dental journals in Quebec, Canada and United States.
2) Research projects:
• Radicular posts. • Impression materials. • Laboratory techniques. • Implants.
PATRIC EMILOT DMD、MSD
経歴
現在の状態
•モントリオール大学歯学部 歯科医療分野 准教授。
•歯科補綴専門医 大学内での臨床医(モントリオール大学)
履歴
1985 年 モントリオール大学 歯科医学 DMD 取得。
1988 年 CAGS (Certificate of Advanced Graduate Studies)in Prosthodontics 歯科補綴専門医取得
ボストン大学。
責任(任せられている仕事)
1)アカデミックアポイント:フールタイム 歯学性の教育(常勤教授)
i)1986 年以来の学部。
(1)教育 45 時間/年。 (2)前臨床 110 時間/年。 (3)臨床 180 時間/年。
ii)1997 年から 2008 年までの大学院生。
(1)教育 60 時間/年。 (2)前臨床 45 時間/年。 (3)臨床 90 時間/年。
2)行政上の任命:
a)会長、1999 年から 2008 年 修復歯科。b)科長、2012 年以降 冠橋義歯補綴学セクション。専門的な研究内容
1)出版物:
•米国、カナダ、およびケベック州の歯科ジャーナルで 12 の科学論文 掲載
2)研究プロジェクト:
•ラジアルポスト •印象材。 •実験技術 •インプラント
「支台築造(直接法)並びに歯周組織に対するクラウン豊隆形態を考慮した臨床ケース」
一般社団法人東京形成歯科研究/江崎デンタルクリニック 江崎友大
ポストコアー直接法製作において日本の大学ではあまり推奨して教育されない様である。日本の臨床では鋳造タイプの支台築造法はほとんどが口腔内で印象を採って石膏模型をおこしそれによって作られることが一般的であろう。直接法は口腔内でパターンレジンを用いて作るので時間がかかり、操作が簡単とはいえないであろう。そのためか日本の保険制度下では割が合わなく用いられてこなかったのは一つの要因であることは疑えない。しかしこの直接法の知識と製作技術をきちんとマスターすれば失活歯の破折予防にもつながり歯の寿命が何年か伸びることは確かである。
またクラウンの豊隆において多くの様々の論文があり、多くの書物やジャーナルには著者の主観的な立場や考想で論述しているものが多い。今回天然歯による研究によりエマージェンシープロファイルの発見とそれをもとに人工の歯冠修復にはどのように付与すべきかというのをお話ししたいと思います。
略歴/所属
江崎友大(エザキ トモヒロ)
東京都世田谷区開業
医療法人社団 友優会 江崎デンタルクリニック 理事長
- 1982年:
- 福岡歯科大学卒業
- 1992年
- 米国ボストン大学歯学部大学院卒業
1989 年歯科補綴専門医取得 - 1991年
- マスターオヴサイエンス取得
- 1992年~
1997年 - 国際デンタルアカデミー 勤務
全日制研修部長 - 1997年
- 医療法人社団 友優会 江崎デンタルクリニック開設
以上
2008年:オーラルフィジシャン認定
2009年:国際口腔インプラント学会 指導医
ドイツ口腔インプラント学会(DGZI)スペシャリスト取得