第52回日本口腔インプラント学会学術大会 「モーニングセミナー」

      2023/11/08

日  時
2022年9月25日(日)8:00~8:50
会  場
第3会場(名古屋国際会議場 1号館 会議室141+142)
講師 月岡庸之(一般社団法人東京形成歯科研究会 会長)
座長 渡辺泰典(一般社団法人東京形成歯科研究会 副会長)

「エビデンスに基づいた患者中心の包括的インプラント治療の追求」
―骨評価 顔貌評価 再生治療―
The Quest of Patient-Centered Comprehensive Implant Treatment Based on Evidence -Bone evaluation, Facial investigation, Regenerative treatment-

現在インプラント治療は、埋入方法の確立やインプラントデザインの改良および表面構造の進歩などにより安定した結果が獲得できる治療となって久しい。
さらには、治療期間の短縮や簡略化の傾向に応えインプラントデザインの改良や表面構造の変革が行われ、ガイデッドサージェリーなどインプラント埋入処置のプロトコルも変化が著しい。
しかし重要なことはインプラント治療を受ける患者の状態によってその成功率は変わり、長期予後に影響が及ぶ事を理解しておかなければならない。
それらを検査し、将来を予測した治療計画を立案する事で、メインテナンスを含めた長期の管理は初めて可能となる。
このインプラント治療を受ける側の患者の評価は、治癒能力や骨の状態、顔貌と骨格の評価であるが適切な検査方法を含め評価基準についても未だ研究が十分とは言えない。
我々東京形成歯科研究会は早くから、この点に注目をして再生医療、顔貌評価、骨の術前評価についてエビデンスを構築し臨床に反映すべく大学研究機関と協力体制を敷き、各分野において基礎と臨床の相乗効果を高めている。
なかでも再生医療は血小板由来の治療を軸に基礎研究を数多く実行し論文として発表をしている。臨床応用はこれらの結果に基づき適切な使用方法を症例によって選択し実施している。
また顔貌評価に関しては骨格からの治療を軸に、単なる審美治療とは一線を画したかつては美容といわれた顔貌との調和、すなわち骨格のみならず皮膚軟組織の状況をも考慮した観点からの治療プロトコルを追求している。現在はデジタル歯科学を応用した骨格の評価を基準に咬合の分析を行い適切なインプラント配置と埋入角度を診断し治療設計を決定して治療にあたっている。骨評価に関しては術前のX線画像検査を利用したリスク診断方法の確立に取り組んでいる。
本セミナーではこれら検査、診断に基づいた我々の目指している治療体系構築について症例を交えて供覧し、エビデンスに基づいたと臨床の包括的治療のあり方を提案する。



 

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東京形成歯科研究会会員及び当会主催認定講習会の受講生以外の方も参加可能ですので、
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オクデラメディカル内 東京形成歯科研究会・事務局 担当 押田浩文
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