サプリメント応用と歯科再生医療に関連した最近の傾向”について

      2023/11/06

去る 3 月 25 日(日)、皆様のご協力により、盛大に東京形成歯科研究会創立 35 周年記念再生医療特別講演会が執り行われました。
既にご案内の通り、来る7月14日(土)・ 15日(日)、 特別講演会&LIVE オペ・大阪大会 2018 が開催されます。意義有る講演会となるよう、関係各位へお誘いの上、是非ご参加をご検討下さい。海外からも、著名な先生が参加します。
また、本日のご案内の通り、9 月 16 日(日) 日本口腔インプラント学会学術大会にて、当研究会主催によるモーニングセミナー(テーマ:インプラント治療におけるサプリメントの応用~その効果と実際~)を開催します。
“サプリメント応用と歯科再生医療に関連した最近の傾向”について、①施設長からのコメントと、②新潟大学様と当研究会との共同研究参加者の先生方の意見を、下記に記載させていただきます。貴重な内容ですので、是非参考になさって下さい。

① 施設長からのコメント

臨床の現場では従来からのエムドゲインに続いてリグロスなどの組織再生剤が出回っています。昔エムドゲインが出た時に根面に使用したことがあります。その時はゴアテックス膜を使用とする理論と骨補填材の使用は無く、単なる歯根膜の回復から骨を再生すると言う理論でしたが、出来るはずがありませんでした。しかし GTR ・GBR の理論とスペースメイキングがあれば可能性がでてきたと思います。
似て非なるものですが、安価で安全な PRP・PRF(CGF)等がよいのではないか! すなわち、私どもが取り残されない様にするためにも、各方面に啓発が必要なのです。以前、エムドゲインの第一人者と有る会で一緒になり、意見交換をした結果の私の感想です。
私どもの研究の取り組みにおいても、再生物質においてはより生体に順応される PRP 派生物質は研究のエビデンスや歴史的にも評価されつつあり、エムドゲインやリグロスなどとは似て非なるものです。高価な素材を使う必要が無く、安全安心で安価な PRP 等を、コマーシャルに惑わされること無く、患者様に応用すべきと考えています。
また、再生医療新法施行により、PRP・PRF(CGF)・PRGF は国(日本)が認めた第三種(リスクの低い)再生医療ですので自信をもって患者様に提案して下さい。あるアンケート結果から、その1回の治療費は骨再生・軟組織再生・歯周治療応用で6万円前後が平均的徴収額となっている、という報告がありました。エムドゲインは一本 12,000 円となれば PRP 等の方が安価で安全なのではないでしょうか?

 

② 新潟大学様と当研究会との共同研究参加者の先生方の意見

上記内容を踏まえて、その意見は下記の通りです。今後の研究の展開に向けて、非常に意義有ると考えます。その他、ご意見があれば、お気軽に当事務局までご連絡下さい。
1. エムドゲイン、リグロスと PRP 等との比較は非常に興味深いです。似て非なるものですから、どの部分を比較するかにもよりますが、面白い内容かも知れませんね。
2.使用用途・目的によっては PRP 等の方が有利な事はあるかと思います。
3.まさに情報が混乱してまま、企業に宣伝に操作され、その市場に飛びつく開業医が多いのには驚かされます。何の検証も無いままで終わる歯周臨床の現場は如何なものでしょう? 4.エムドゲイン、リグロス共に使用している先生や業者に、その使い方や特徴をレクチャーしてもらっても良いですよね。
そこから PRP 等について、何かヒントが得られるかもしれませんね。


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